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2010-10-26 23:53

時代遅れの女にならないために

  

      大人になると慣習に流れやすい。
     しかし、世の中はどんどん変化し、文明は進んでいく。
     その自分の置かれている環境をひりひりと感じとり、それらを学習して、自分のものとすることは、
     時代を生きることであり、大人としての義務でもある。
      政治、経済等の時事を学ぶ。
     これも常に学んでいないと、流れが理解できなくなる。
     つまりは時代遅れの女になる。


                       安井かずみ 『贅沢に美しく大人の女』 (ベネッセ、1997) 199頁
                                                         
                                                          

おぉ、時代遅れの女に・・・。

これはいけない、ということで、経済の本を読んでみました(読みやすそうなのを)。


経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ
(2009/12)
池上 彰

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今をときめく池上彰さんの本ですが、

これは、かなり若い人のための本のようで、

いくら私が経済に疎いとはいえ大体は知っていることで、それが、よりはっきりしたという感じでした。

とはいえ、新たに知ったこともありました。

内容を大きくまとめると

    買い物の社会的意味・・・節約というと美徳のようですが、みんなが買い物をしなくなると、
                   めぐりめぐって個人がますます経済的に困窮することに・・・
                   なんてことが書いてあり、無駄遣いしたかなという事も肯定されたような安心感が
                    買い物という行為は社会的貢献なんですね。
                   その際、みんなが、厳しい目でよく吟味して買うこと が企業を育てるようです。

    ・・・・・・・・・・投資した企業が倒産したらお金は戻ってこない事はもちろん知っていましたが、
             取引している証券会社が倒産した場合は保護されているので
             自分のお金は大丈夫という事は初めて知りました。
             FXは要注意だそうです。

    借金
    銀行
    保険
    税金

についてでした。

わかりやすかったのは、池上さんの柔らかい語り口調のおかげもあるかもしれません。

一応、知っておくと安心ですね。

特に若い人にお薦めの一冊です。

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2010-10-17 21:15

コレクションにした絵本 3 「白雪姫」

白雪姫 (グリム童話)白雪姫 (グリム童話)
(2005/10)
グリム

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 バーナディット・ワッツ絵  ささきたづこ訳 (西村書店 新装版 2005)


この絵本「白雪姫」は前記事 「赤ずきん」 と同じ、イギリスのバーナディット・ワッツさんの絵です。

見たところ、パステルで描かれているようですが、満天の星が圧巻です。

真似をして描いてみました。ゆるやかな模写です。

星空 1 星空 2



それから私が一番気に入っているのは最後のページです。

右上の絵よりもう少し薄いブルーグリーンの夜空白いお城がぼんやりと浮かび上がり、

それを背景に

紫色の衣装の王子様ブルーの花嫁衣装の白雪姫が立っているのですが、

白雪姫の純白のウェディング・ベールくっきりとして、とても綺麗です。

とはいえ、素朴な二人です。

もし、図書館に行かれることがあって、お時間がありましたら見てくださいね。

(私が持っているのは、この新装版より古い版なのですが、最後のページが変わってない事を信じて)


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2010-10-12 00:25

少しでも日々前進


       
    「ながい間のことでござりますけに、自分の作ったものを誰に渡しましたやら、
     あれはええ出来であったのに、なんどと言うようなことは覚えておりません。
     よう出来ておって、人に渡すのが、いかにも惜しい、などと思ったようなこともござりません。
     わが手でこしらえたものでござりますけに、
     いつでも、まだこの上のものが出来る、と思うております。
     死んだら、それではじめてここまでしか出来なんだと言う、
     くぎりがつくようなものでござりましょうぞ。」


       宇野千代 『私のしあわせ人生』より、人形師 天狗屋久吉の話 (集英社、1993) 94頁

                                                            


これは、ずいぶん昔ですが、
宇野千代さんは、人形師 天狗屋久吉の作った「阿波の鳴門」のお弓の人形を見て感じ入り、
昭和17年に徳島の和田村へ向かいました。

その時に天狗屋久吉さんから聞いた話で、久吉さんは86歳だったそうです。


自分が作ったものだから、必ずこの上のものができると思うと守りに入らなくてもよくなりますね。

気持ちも明るくなります。


私など、大した事をしているわけではありませんので人と比べると何も言えませんが、

昨日の自分より前進ならできそうです。

というより、少しでも前進していたいと思います。

たとえば、

本を5ページ読んだだけでも、何かを工夫しただけでも

自分の中では前進だと思っています。


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2010-10-05 22:08

人は自分を褒めている

   
   
       人が褒めることを期待する訳ではないが、

      私は、人が自分のことを貶す(けなす)場合があるのを想像することは、めったにない。

      大抵、あの人も自分のことを褒めているな、と思う。

                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      何事でも、あの人は自分のことを褒めてはいないというように、

      否定的に思うことは、私は好きではない。
  
      あの人は私を褒めている、と思うと、人は褒めているものである。

      人生において幸福を呼ぶものはこれである。


           宇野千代 『生きる幸福 老いる幸福』 (集英社、1995) 201,202頁
                                            
                                                             
                                                             

どちらかわからないのに

あの人は自分を褒めている、とはなかなか思えませんが、

わからないなら、いいほうに思っておいたほうがいいですね。


それと、

人の善意を信じると、それが相手に伝わり、相手も自分に善意を感じてくれる、

という事を、宇野千代さんはおっしゃりたいようです。


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